時事ドットコムニュース
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スポーツストーリーズ
米大リーグのマリナーズなどで活躍し、1月にアジア人初の米野球殿堂入りが決まったイチローさん。走攻守にわたる上質なプレーと数々の偉業達成は、アジア系米国人選手にも大きな影響を与えた。日系の母を持つガーディアンズのスティーブン・クワン外野手(27)が時事通信のインタビューに応じ、「イチローを見て育ったアジア系選手は多い。…
日本選手が10人を優に超える一大勢力となって迎える米女子ゴルフツアーの2025年シーズン。さらなる飛躍が期待されるのが、米国2年目の西郷真央(23)だ。ルーキーイヤーの24年、日本勢では1990年の小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)以来、34年ぶりに新人賞の「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。これをステップ…
日本のプロ野球を60年以上前から観察し、「菊とバット」「和をもって日本となす」など米国人の視点から日米野球界を描いた著作を数多く発表してきた作家のロバート・ホワイティングさん(82)。昨年12月に時事通信のインタビューに応じ、ドジャースの大谷翔平ら日本人大リーガーや「ON(王貞治、長嶋茂雄)」全盛期の日本球界などにつ…
フィギュアスケートで5回転ジャンプの基礎点が今シーズンから設けられた。前向きに踏み切って半回転多いクイントアクセル(5回転半)を除く5種類で、一律14.00点。国際スケート連盟(ISU)技術委員会のファビオ・ビアンケッティ委員長は書面インタビューで「予防措置として含めた。これで5回転を試みた際、0点にならなくて済む」…
数々の名場面があった2024年の日本サッカー界で、夏のパリ五輪に出場したU23(23歳以下)日本代表はひときわ熱い戦いを繰り広げた。出場16チームで唯一、最大3人の年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠を使わずに臨み、難敵ぞろいの1次リーグを3連勝の首位通過。金メダルを獲得したスペインに準々決勝で屈したものの、久保建…
ヤクルトの球団マスコット「つば九郎」の契約更改は越年となった。クリスマスの12月25日に、サンタクロースを思わせるいでたちで東京都港区の球団事務所を訪れたが、前日に仕事納めを終えたオフィスのドアは固く閉ざされていた。「ねんぽうUPとおもい こんやはすきやきとかんがえてました ぶたにくにします」。残念ながら、クリスマス…
角田裕毅の2024年は十分満足のいく成果があった。自動車F1シリーズへのフル参戦4年目。12月8日決勝の最終第24戦、アブダビ・グランプリ(GP)で幕を閉じた戦いは、ドライバーズランキング12位という自己最高成績として結実した。通常レースの入賞は3度の7位を最高に9度。マイアミ・グランプリ(GP)のスプリント8位(1…
辰吉が後楽園ホールに戻ってくる―。そう聞いただけで心躍るファンは多いだろう。2024年12月12日。世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級元王者の辰吉丈一郎が、ボクシングの聖地に現れた。ただし、それはリングサイドの席。視線の先には、カクテル光線を浴びる次男の寿以輝(28)=大阪帝拳=がいた。54歳になった「浪速のジ…
2021年東京五輪。緊迫した空気が会場を包み込む中、黙々と編み物をする男性がいた。英国代表として飛び込みに出場したトーマス・デーリーさん(30)。プールサイドで、男子の選手が編み物をするその少々異様な光景は、瞬く間に世界中の注目を浴びた。 日本では「編み物王子」と親しまれるようになったデーリーさんはこのほど、東京・渋…
男子テニスで元世界ランキング4位の錦織圭(34)=ユニクロ=が、度重なるけがからツアーに復帰し、再びトップレベルを目指して戦っている。9月は東京で久しぶりの試合に臨んだ。国別対抗戦、デビス杯(デ杯)ワールドグループ1部のコロンビア戦はシングルスで1勝を挙げ、6年ぶりに出場した木下グループ・ジャパンオープンでは8強入り…
大相撲界が「新大関」誕生に沸く中、30場所にわたって看板力士を務めた「元大関」が、28歳の若さで現役を退いた。9月の秋場所14日目。貴景勝は記者会見に臨み、「燃え尽きた。小学3年生から横綱になることだけを夢見て頑張ってきたが、目指す体力と気力がなくなった」と引退の理由を語った。涙は見せなかった。短くも内容の濃い約10…
五輪マラソンの補欠は精神的に極めて難しい立場だ。あと一歩で代表の座を逃した悔しさを抱え、本番で走れる可能性が低いと分かっていても、万が一の時のために準備しなければならない。マラソンの練習は生半可な覚悟ではこなせないほど過酷。その複雑な境遇を経験した2人が、9月29日のベルリン・マラソン女子で快走を披露した。今夏のパリ…
レスリングのグレコローマンスタイルが脚光を浴びている。今夏のパリ五輪で、レスリングの日本勢は男女合わせて金メダル8個を獲得し、銀が1、銅が2。空前のメダルラッシュに沸いた中、画期的だったのはグレコローマン勢の活躍だ。60キロ級の文田健一郎(ミキハウス)と77キロ級の日下尚(三恵海運)が頂点に立った。グレコローマンでの…
パリ五輪の日本勢で、メダル獲得が有望な競技の一つがフェンシングだ。2021年東京五輪で金メダルを獲得した男子エペ団体のメンバーだった宇山賢さん(32)に、パリ大会への期待やフェンシングの普及促進に向けた思いを聞いた。エペチームの強みは、選手の個性や長所を生かした「多様性」にあると宇山さんは言う。
切れ味鋭い内股を武器に柔道女子52キロ級で世界選手権を2度制覇し、3月に現役引退を表明した志々目愛さん。世界一の栄光を知る一方で五輪の大舞台には届かず、苦しい日々も長かった。その実力者が4月に時事通信のインタビューに応じ、「幸せだった」という現役生活を振り返ってくれた。
夢の大舞台へ、けがを乗り越える―。今夏のパリ五輪に出場するラグビー7人制女子日本代表のエースが、復帰に向けて奮闘している。正SOだった須田倫代(21)。今年3月に左脚を負傷した後、懸命にリハビリに取り組み、五輪でのプレーを諦めていない。
かつて五輪の男子団体総合で5連覇の偉業を成し遂げ、近年は内村航平や現役の橋本大輝がトップに君臨するなど世界に誇る競技力を持つ「体操ニッポン」。その総本山でもある日本体操協会が大赤字に苦しんでいる。2021年東京五輪後のスポンサー撤退や物価高などの影響を受け、2年続けて赤字に転落。さらなる財政悪化も懸念されたが、24年度はわずかながら黒字化できる見通しとなった。その「マジック」をどう起こしたのか―。
大坂なおみが、東京・有明コロシアムで行われた国別対抗戦、ビリー・ジーン・キング杯ファイナル予選のカザフスタン戦でチームの勝利に貢献した。日本代表としては2021年東京五輪以来のプレーで、日本国内での試合は22年9月以来1年7カ月ぶりだった。2日間にわたって団体戦の雰囲気を楽しんだ大坂は「素晴らしい経験ができた」と満足そうに話した。
国民体育大会(国体)から今年名称が変わった国民スポーツ大会(国スポ)の在り方が問われている。自治体による莫大(ばくだい)な経費負担を懸念し、全国知事会長が廃止論について言及したのをきっかけに、別の知事からも抜本的な見直しを求める発言が相次いだ。大会を統括する立場にある日本スポーツ協会(JSPO)は以前から見直しに向け…
51歳。ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明が、4季ぶりにワールドカップ(W杯)に帰ってきた。単に出場しただけではない。年齢が半分以下の選手らと共に日の丸を背負い、フライングヒルでは210メートルを上回るジャンプ。30位以内に入ってW杯ポイントを稼ぎ、ジャンプ界に衝撃を与えた。「やめる気は毛頭ない。やれるところまでやって、世界を盛り上げていきたい」
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