「最後の戦い」と位置付けた2024年11月5日投開票の米大統領選で、返り咲きを決めた共和党候補のドナルド・トランプ氏(写真=2024年10月4日撮影、AFP時事)。「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」(アメリカを再び偉大に)のスローガンを掲げ、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と一騎打ちに臨みました。
米東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃されるも、奇跡的に生還し、「強い指導者像」を印象付けたトランプ氏。「歴史的接戦」と評される今回の大統領選を制しました。連続せず2期を務めるのはクリーブランド元大統領以来2人目、78歳での当選は史上最高齢。
2025年1月20日の就任演説で「米国第一」を誓い、成長国家として「黄金時代が始まる」と強調。不法移民問題やエネルギー生産を巡り「国家非常事態」を宣言する大統領令に署名したほか、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すことを検討していると表明しました。世界保健機関(WHO)脱退や、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱などを指示し、政策の大転換を印象付けました。
トランプ米大統領の就任演説全文(2025年1月20日)
時事ドットコムの配信記事で最新情報をお届けします。
≪ドナルド・トランプ氏≫
1946年6月14日、ニューヨーク生まれ。ペンシルベニア大ウォートン校を卒業後、父の不動産開発会社を継承。ホテルやカジノ経営で成功し、米誌の2022年の米長者番付では資産32億ドル(約4200億円)と見積もられた。実業家から政界入りせずに大統領に就任し、歯に衣着せぬ言動で時に物議を醸すこともあった。
大統領時代の複数の疑惑で下院により2度の弾劾訴追を受けたが、いずれも無罪評決。23年3~8月に四つの刑事事件で起訴された。米大統領経験者の起訴は史上初。
【解説】トランプ氏、何を「語り」、何を「語らなかった」か◆識者が見た就任式のポイント
【解説】忠誠心重視、実力・倫理は軽視 人事が示すトランプ氏の狙い
【地球コラム】「政商」マスク氏、異例の権力を手中に トランプ次期政権の決定に再三介入
【写真特集】不動産王から米国大統領へ ドナルド・トランプ氏
【写真特集】トランプ新政権の顔ぶれ
【特設】アメリカ大統領選挙2024
新着
オリジナル記事
(旬の話題や読み物)