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日本の「戦略米」新興国開拓 低コスト生産、ブラジルでPR

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ブラジル・サンパウロで3日に行われた試食会に参加した与那城ヤスミンさん(左)

ブラジル・サンパウロで3日に行われた試食会に参加した与那城ヤスミンさん(左)

 【サンパウロ時事】ブラジルでの日本産コメの販路拡大に向けた試食会が3日、サンパウロ市内で行われた。今回売り込んだのは、安めの価格で新興国市場を開拓するため、田植えといった作業などを省くことで生産コストを約7割削減した「戦略米」。世界最大の日系人社会を抱えるブラジルは有望な市場で、飲食店関係者らはカレーライスなどでコメの味を確かめていた。

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 主催した日本の農林水産省は昨年、種を土壌に直接まいて、節水にもつながるコメ生産に関する栽培・輸出実証事業を開始。販売数量増加が期待できる新興国市場に対し、日本産コメの輸出振興を図る狙いがある。同様の試食会は既に、ケニアとメキシコでも行われた。

 農水省の佐伯保則国際専門官(49)は、日本食に比べ日本産のコメはサンパウロであまり普及していないと指摘。「価格に見合った品質であれば使ってもらいたい」と呼び掛けた。

 試食会では、北海道産と埼玉、岡山両県産のコメが紹介された。ラーメン店を運営する日系人の与那城ヤスミンさん(37)は「店で使っているコメと同じような味がした」と、前向きな感想を口にした。

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